解決事例のご紹介
実際に弁護士が担当し、解決した事案についてご紹介します。
初度登録から15年近く経過し走行距離10万キロ超の被害車両につき評価損(格落ち)が認められた事例
事案の概要
追突。相手の100%過失に争いは無し。初年度登録から15年近く経過し、走行距離10万キロ超の被害者車両について評価損(格落ち)が認められるかが争点。
解決の内容
第一審で敗訴するも控訴審にて評価損(格落ち)が認められ、高裁判決が確定した。
解決のポイント
一般論として、国産車の場合、初度登録から1年経過すると、相手方との交渉で評価損(格落ち)を認めてもらえる可能性はかなり低いのが実情です。
本件の場合、人気車両ではありましたが、既に初年度登録から15年近くが経過した国産車で、走行距離も10万キロを軽く超えていました。
当然裁判で相手は評価損(格落ち)を否定。第一審では当方主張が受け容れられず敗訴の結果となりました。
しかし、諦めずに控訴。損傷の程度が重いこと、損傷部位も車の骨格部分に及んでいること、人気車両であり修復歴の存在が今も市場価格に影響することなどを再度主張立証したところ、控訴審では評価損(格落ち)の発生が認められました。
交通事故のみならず、金銭の支払いを求めていく事件は、時間を優先するか回収額を優先するか、優先順位を明らかにしなければならない場面が出てきます。本件では、回収内容を優先した結果、時間はかかりましたがご納得いただける形で終わることができました。