解決事例のご紹介
実際に弁護士が担当し、解決した事案についてご紹介します。
十字路交差点での事故:当方70%:相手30%→訴訟により当方20%:相手80%となった事例
事案の概要
自動車対自動車、十字路交差点での事故。当方依頼者車両が交差点を直進、相手車両は依頼者車両の左方から左折して交差点に進入。
解決の内容
当初の相手方主張は当方70%:相手30%→訴訟により当方20%:相手80%の内容で和解成立
解決のポイント
当初から当方依頼者は特に違反もなく交差点に進入したと主張していた。
交渉段階初期は早期解決のため当方も25%までの過失は受け入れる前提で交渉をしていた。相手方も当方主張からそれほど離れない過失割合での解決を前提として検討していたはずであったが、中途から相手方の対応が変化。当方の過失を70%と主張するようになった。
話し合いでは解決出来ないと判断し訴訟提起。相手方主張は客観的な事故状況と整合性のない点が多く、この点を反論したところ、裁判所は当方原告20%、相手80%の過失割合を前提とした和解を提示。双方受けいれとなったために和解にて解決。
相手方が中途で態度を急変させたために、訴訟提起せざるを得ない事案でした。結論として交渉時よりも良い内容で解決出来たことは良かったですが、相手方主張の不自然な点について適切に反論ができなければ、別の結論となったかも知れません。過失割合に深刻な対立が生じている事案では、相手方主張や客観的な事故状況の適切な検討が必要であると感じた事案でした。